2025 農村青年社カレンダー(1月~3月)

農村青年社のカレンダーの1月から3月の絵柄記事を掲載します。

すでに書いたように、このカレンダーの「幾つもの写真」と引用された「コメント」は「農村青年社」活動の歴史をコンパクトにまとめたものとなっています。発端となった「農民に訴ふ」、主要メンバー、それを支えた人物たち、関係出版物、信州での主要メンバー、彼らとの交流を表わす八木秋子の詩、解説、事件の報道、資料集の全体像、関連年表/検挙者リスト。
これはアナキズム文献センターの古屋さんが「資料集と別冊」を懇切丁寧によく読み込んで編集したもので、今回、快諾を得て掲載いたします。

◎1月=「農民に訴ふ」添田晋〔宮崎晃〕

■農村青年社における自治コンミュンのイメージ
 八木秋子が一度話したことがあった。「新潟の<木崎村争議>の体験者が生田春月のところに来ると聞き、行った。そこで聞いた話にたいへん感動し、皆に伝えた」という。「農民に訴ふ」には各地の小作人争議の影響もあったと思われる。また、南澤袈裟松さんたち北信濃の人たちが新潟の農民運動ともつながっていたことは『農民自治運動史』でもわかる。


◎2月=宮崎晃

■宮崎晃は1977年4月12日に逝去。その時期、私は養育院の八木秋子と「あるはなく」発行に向けて邁進していた。第一号は1977年7月だった。私は生前の宮崎と会ったことはなかった。


◎3月=鈴木靖之

■『農村青年社事件・資料集 別冊・付録』はサブタイトルとして「追憶・交差する眼差し」とした。農村青年社の関係者は、なぜあれほど深く、固い絆で結びついていたのだろうか。彼らが相互に信頼と愛情を持っていたことを考えようとして「別冊・付録」を作った。目次をここに掲載したい。